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超高エネルギー宇宙線が地球の大気に突入すると、大気中の窒素、酸素などの原子核と衝突して破壊し、 もっていたエネルギーを多数の粒子に分配します。 産み出された粒子もそれぞれ非常に高いエネルギーを持っているので周囲の原子核をさらに破壊して、 さらに多くの粒子を産み出します。 この過程をくり返して一個の宇宙線粒子から多数の粒子が産み出される現象を空気シャワーと呼びます。 超高エネルギー宇宙線による空気シャワーは最大発達点では直径数キロにも拡がる大規模なものとなります。 われわれの実験では、 地面に置いた粒子検出器(プラスチックシンチレータ検出器)で地表面での空気シャワー中の粒子数を測定して、 口径3メートルの反射望遠鏡で空気シャワー粒子が発生する微弱な大気蛍光を捕えます。 大気蛍光望遠鏡を用いた観測は月のでていない暗夜のみ可能で、観測時間効率は10〜12%程度ですが 宇宙線の到来方向やエネルギーを精度良く測定できます。 一方、地上粒子検出器による観測はエネルギー・到来方向の決定精度は若干落ちますが観測効率がよく、 より多くの超高エネルギー宇宙線(感度はAGASAの約9倍)をつかまえることが出来ます。 |
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観測装置はアメリカのユタ州ミラード郡の標高1400メートルの砂漠地帯に設置します。 上の図の四角い領域に空気シャワー粒子を検出するプラスチックシンチレータ検出器を1.2キロメートルずつ離して、 碁盤の目のように配置します。 大気蛍光観測のための反射望遠鏡ステーションは、上図の緑色の円の所(3か所)に設置します。 |
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反射望遠鏡ステーション |
反射望遠鏡のプロトタイプ。 |
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反射望遠鏡に使用する鏡は口径3メートルで、微弱な光を効率良く集められるように設計されています。 60キロメートル先に落ちた空気シャワーも観測することができます。 そのとき大気による光の散乱・吸収が問題になりますが、 各ステーションの上など数カ所に設置されたレーザーを用いて頻繁にチェックする予定です。 1ステーションには12台の望遠鏡が設置されていて全部で方位角108°、 仰角3〜34°の領域を観測しています。 |
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組立中の地表検出器用プラスチックシンチレータ。 表面の溝に波長変換剤を混入した光ファイバーを這わせ、これを通じてシンチレーターの光を 光電子増倍管まで導く。 |
フィールドに設置した地表粒子検出器 |
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粒子検出器は3平方メートルのプラスチックシンチレータを使用しています。 これを1.2キロメートル間隔で合計約500台設置し、 全部で地表面積700平方キロメートルをカバーします。 この粒子検出器部分だけでAGASAの約9倍の感度を持っています。 |